研究目的:概要

Monroe Doctorine科学研究費・基盤研究(B)「モンロー・ドクトリンの行為遂行的効果と21世紀グローバルコミュニティの未来」

本研究は、「全体性」を志向する欲望と「部分」であることへの苛立ちの相克にたいしてアメリカ国家・文化がどのように歴史を刻んできたかを、現代批評の最前線の洞察から明らかにしようとするものである。ことに19世紀初頭にアメリカの外交政策方針を示したとされるモンロー・ドクトリンに注目し、この言説がアメリカ国家の空間的・時間的位相を作り出してきた歴史的経緯を検証し、それによって、アメリカ文学・文化研究の重要性をグローバル規模で確認する。その上で、テロや核という問題に全世界が対処をせまられる今、二十一世紀の国際関係へ新たな提言の可能性をさぐり、ことに、人文科学研究のなすべき責務について学際的な結論を導き出したいと考えている。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です