研究計画・方法:概要

初年度は、まずモンロー・ドクトリンという言説の歴史的展開を確認する。モンロー大統領の口から出た演説をリアルタイムで検証することからはじめ、そのレトリックがどのような経緯で小文字のdoctrineから大文字のDoctrineへ形成されていくかを、政治の文脈だけでなく、文化の文脈の中でも検証する。一方、アメリカ合衆国という国家としてのまとまりが、常に逸脱、侵入、膨張、そして外部の内包といった境界のずれによって歴史を刻んできたことを確認するために、「半球思考」を南北アメリカ(複数形アメリカ)の文脈において実例をさがしアメリカの拡張への欲望の本質を再検証する。

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